2008年9月10日

公共サイトのためのブラウザ標準(英国)

英国政府が、「公共サイトのためのブラウザ標準の公的諮問(Public consultation on browser standards for public sector websites)」というブラウザのガイドライン草案を公開した。公共サイトのWeb開発をする人が、どのブラウザを使ってテストをすればよいかを定めるのが目的だ。中身をざっと読むと、どんなブラウザが使われているかを調べて、2%以上を占めるブラウザとOSをサポートし、少なくとも各OSで2つ以上のブラウザをサポートしろ・・・といったことが書かれている。

ワードで15ページのざっくりとした内容だけれど、どこまでブラウザをサポートするかを決める「指針」としては使いやすい内容ではないかと思った。日本では、今でも古いブラウザをサポートすると決めていて、Webデザイナーを苦しめているケースがあるらしい。こういう基準が明確だと、不合理なブラウザサポートを排除できていいと思う。

なお、アクセシビリティはこのドキュメントの主目的ではないが、Lynxを使ってテストしたほうがいいとか、いくつか大事な事だけは書いてあった。

Good Job!

2008年8月19日

Web Accessibility の評価法

Support-EAM Projectのサイトに 

Web Accessibility Evaluation Curriculum というWeb Accessibility 評価のためのカリキュラムのページがある。このカリキュラムは、

の4つで構成されている。評価手法はUWEMで、体系はCEN Workshop Agreement に基づいている。

また、EIAO (European Internet Accessibility Observatory) では、Webサイトをクローリングして評価するシステムの開発も進んでいる。

客観的な評価の方法を考え、評価結果を使う体系を生み出し、実際のサイトをモニタリングする。こういった仕組みは、どうも日本では各企業の自助努力に任されてきた。それは、JIS X8341-3 を含むアクセシビリティJISが、「評価」「適合性」を考えることの難しさから逃げてきたことに一因があると思う。もちろん、JIS X8341 の策定の中ではああいう選択しかなかったのだろう。欧州のこういった動きを見ていると、われわれよりも後でスタートしたという有利さがあるにしても、その構造は美しいなと感じるまた、最先端の研究者がかかわって開発がすすでいることもうらやましい。EUはこの分野に、大きなお金を投入しているから、それがこういった取り組みを支えているのだろう。日本はどう進んでいくのだろう。

2008年6月3日

Adobe Acrobat 9 のアクセシビリティ

Adobeのページで、まもなく発売される Acrobat 9 のアクセシビリティの特徴が紹介されている。要約すると、

  • PDFのテーブル読み上げ順を編集する「Table Editor ツール」のサポート。このツールで、PDFファイルのrole/stateを指定できる
  • 「TouchUp Read Order ツール」の改良。複数行のテキストやユニコード対応など
  • ダイナミック PDF フォームの改良。動的な表示が支援技術でも扱えるようになった
  • IAccessible2 アクセシビリティAPIサポート

詳しいことはまだよくわからないが(よく読んでいないが)、IAccessible2 対応というのが、最も重要な内容であることは間違いない。Acrobat 9 では、Flashコンテンツを扱えるようになっているので、Flashコンテンツも IAccessible2 対応ができたのかもしれないと期待。

ただし、これは Firefox 3FirevoxNVDAJAWSWindow-Eyes などの IAccessible2 対応が進んでいるブラウザや支援技術を用いることが前提なので、今すぐユーザに使える状態ではない。しかし、Acrobat が製品として IAccessible2 に対応したことは大きい。スクリーンリーダーなどの支援技術の対応は確実に加速するはずである。

発売されたら、日本語環境ではどうなっているのか試してみたいところだ。 日本のスクリーンリーダーにも、がんばってもらいたい。

Adobe Acrobat 9 accessibility
http://www.adobe.com/accessibility/products/acrobat/
What’s new in Acrobat 9 accessibility
http://www.adobe.com/accessibility/products/acrobat/whats_new.html

2008年5月27日

オペレートナビ勉強会のお知らせ(2008年6月7日)

私の属する川崎パソコンサポートボランティアが、NECのオペレートナビというソフトの勉強会を開催します。是非ご参加ください。

川崎パソコンサポートボランティアではNEC(株) 鈴木信幸さんをお招きして、オペレートナビの勉強会を行います。NECから提供されているオペレートナビとは、マウスやキーボードの代わりにスイッチを使ってパソコンを操作するためのソフトです。 身体の動くところが少しでもあれば体にあったスイッチを使いパソコンを操作できます。メールやインターネットなど、多くの人とコミュニケーションができ、自分で必要な情報を集め、活用することができます。

オペレートナビ勉強会 開催詳細

日時:6月7日(土曜日) 13:30~16:30
   15:30~16:30は川崎PSV例会、その後、懇親会を予定
講師:NEC(株)  鈴木 信幸さん
場所:福祉パル高津B会議室
   川崎市高津区溝口1-6-10 てくのかわさき3F
   (JR南武線武蔵溝ノ口駅、東急田園都市線溝の口駅 徒歩5分)
   <案内図> http://www.csw-kawasaki.or.jp/org/access.html
         溝口地域包括支援センターと書いてある所です。

参加費用:無料
参加される場合、オペレートナビ「サポーター版」を使い、実習が
予定されています。理解を深めるため、パソコンを持ってこれる方
は、ご持参ください。

<申し込み方法>

下記の必要事項を記入の上、メールまたはFAXでお申し込みください。

メール:kawa-v-info[あっと]ml.psv.org ([あっと]を@に書き換えてください)
FAX :020-4665-9930

----------------- ここから --------------------
オペレートナビ勉強会申込書
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□お名前(ひらがな):
□お名前(漢字)  :
□所属団体(あれば):
□メールアドレス:
□パソコンの持参(有無):
□この勉強会をお知りになったきっかけ:
----------------- ここまで ---------------------

2008年5月19日

フォーラム障害者とICT 2008 (5月24-25,杉並)

フォーラム障害者とICT 2008まであと一週間を切った。 このフォーラムは、3年前まで1-2年ごとに開催してきた「パソコンボランティアカンファレンス」の復刻版のようなイベントだ。コンピュータを使った障害者支援を考えている人には、必ず一度は聞いておいてもらいたい畠山卓朗(早稲田大学人間科学学術院教授)さんの話ももちろんだが、伊藤英一(長野大学社会福祉学部教授)さんがコーディネートする25日午後のシンポジウムに期待している。というのも、シンポジストがすごいからだ。

堀込真理子(東京都障害者ITサポートセンター)さんは、おそらく日本でもっとも進んだサポートセンターである東京で障害者の支援に取り組んでこられた人だし、岡村 章三(視覚障害者・埼玉障害者協議会)さんは中途失明の盲者、井上 吉郎(中途障害者・WEBマガジン「福祉広場」)さんが肢体不自由、 渡井 秀匡(東京盲ろう者友の会)が盲ろう者、茂森 勇(サンマイクロシステム)が脳性まひのかたと、バラエティに富んだ障害のある人、それも有名人たちが登壇するからである。

梅垣は、25日の午前中に障害者権利条約とアクセシビリティをドッキングした話をする。

また、24日の前夜祭では、ビンゴ大会が開催されてらくらくマウスなどの豪華景品が用意されているとのうわさだ。

もう今週週末である。是非とも多くの人に参加してほしいと思う。

http://www.normanet.ne.jp/~ictjd/ict2008.html

2008年5月6日

リアルタイム字幕入力

友人が、mixiの日記で紹介してくれたリアルタイムに字幕入力する Youtube のビデオを紹介する

。音声認識を用いたり、いろいろな手法が提案されているけれど、字幕入力のような仕事は、結局プロ用の道具が使いこなせる「達人」を育てたほうがいいのかもしれない、と感じさせられた。