Web Accessibility Evaluation Curriculum というWeb Accessibility 評価のためのカリキュラムのページがある。このカリキュラムは、
- Web Accessibility in Europe (欧州のWeb Accessibility)
- How People with Disabilities use the Web (障害者はどのようにWebを使っているか)
- Evaluation Methodology (評価手法)
- Web Accessibility Validation Scheme and Quality Mark (Web Accessibilityの評価体系と品質マーク)
の4つで構成されている。評価手法はUWEMで、体系はCEN Workshop Agreement に基づいている。
また、EIAO (European Internet Accessibility Observatory) では、Webサイトをクローリングして評価するシステムの開発も進んでいる。
客観的な評価の方法を考え、評価結果を使う体系を生み出し、実際のサイトをモニタリングする。こういった仕組みは、どうも日本では各企業の自助努力に任されてきた。それは、JIS X8341-3 を含むアクセシビリティJISが、「評価」「適合性」を考えることの難しさから逃げてきたことに一因があると思う。もちろん、JIS X8341 の策定の中ではああいう選択しかなかったのだろう。欧州のこういった動きを見ていると、われわれよりも後でスタートしたという有利さがあるにしても、その構造は美しいなと感じるまた、最先端の研究者がかかわって開発がすすでいることもうらやましい。EUはこの分野に、大きなお金を投入しているから、それがこういった取り組みを支えているのだろう。日本はどう進んでいくのだろう。