2008年12月26日

WCAG 2.0 and JIS X8341-3:2009

WCAG 2.0 勧告が2008年12月11日に出ました。奇しくも、私の誕生日でした。

JISのワーキンググループ(WG)は、年内にこれと一致した JIS X8341-3:2009 の原案を作るために議論と作業を重ねています。基本的な方針は、原則 - ガイドライン - 達成基準 はすべて完全一致ということ進んでいます。しかし、周辺部分(プロセスに関する規定などなど)では多くの議論があり収束に向けて怒涛のような作業が進められているわけです。

大きなテーマのひとつは、適合性評価です。JIS X8341-3:2004 は適合しているかどうかを判断できる規格としての完成度を持っていたとは言いがたいのですが、WCAG 2.0 のウリのひとつが testable ですから、今回は評価できる、適合したといえる枠組みを提供しようとしているわけです。これは、いろいろなブレのある評価方法が蔓延してしまっている現状に対する、JISとしての解決策の提案でもあります。

年が明けたら、多くの人に見てもらえる状態になる予定です。また、WCAG 2.0 の翻訳版も公開される予定です。公開されたら、ここでお知らせします。